『トランスフォーマー 最後の騎士王』

 まったく味のしない大量のパンを、飲み物もなく強引に口に押し込まれている感じ。もう満腹。シリーズを通して見てきたはずなのだが、なんかもう世界観がよく分からない。また、分からなくてもいいやと諦められる。
 ただ、一点だけ、良くなったことがある。
 それはアメリカ映画に戻ったことだ。前作は純粋なアメリカ映画ではなく支那との合作だった。至る所に支那企業の商品が写っていた。しかし、去年あたりから支那は外貨の枯渇を隠しきれなくなり、今ではすっかり外国企業の買収も減った。
 支那の影響が減ったことを証明するかのように、本作の戦闘シーンではオスプレーが活躍する。
 言うまでもないが、オスプレーと言えば日本のマスコミによって、すぐに墜落する欠陥ヘリとの風評をたてられたあのヘリだ。もちろん、これは、朝日新聞をはじめとするMSM(メイン・ストリーム・メディア)お得意のフェイク・ニュースである。オスプレーはアメリカでは実戦配備され、多くの実績を上げている。だからこそ、オスプレイが沖縄に配備されると困るので、支那ベッタリの朝日新聞をはじめとするMSMがオスプレー配備に反対しているのだ。南朝鮮にサード(高高度迎撃ミサイル)を配備するのに支那が反対しているのと同じ構図だ。
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『グレートウォール』

 3D上映のみだったし、支那のプロパガンダ作品ということも分かっていたので、観に行くのやめようかなと思っていたが、近所にできた映画館が導入したD-BOXなる新しい施設を体験してみようと思って観に行った。D-BOXというのは、3Dの上を行く4Dを体験できるというのが売りで、映画に合わせて椅子が揺れたり傾いたりするやつだ。
 結論から言うと、D-BOXは鬱陶しいだけ。四六時中座席を後ろから蹴られているみたいで、不快感ばかり。ま、予測していたことではあるが。
 で、作品自体も退屈だった。ま、これも予測していたし、承知の上ではあったが。
 監督はチャン・イーモウ。『初恋のきた道』で好きになった監督だけど、しょせんは『紅いコーリャン』なんだよな……。
 かく言う自分も10年くらい前までは『紅いコーリャン』をそれなりに評価していたんだけど、近現代史の勉強をするようになり、本当の歴史に目覚めて以降は、中国の歴史映画はUSF(Unscientific Fiction 非科学空想)映画だということを知るようになった。『紅いコーリャン』も、単なるトンデモ映画であることを思い知らされた。あれだけ好きだった『初恋のきた道』も、改めて観る気力が湧いてこない。
 ことほど左様に自分の間違いを認めることは難しい。苦しい作業だ。己の間違いを認めるということは、それ以前の自分の言動をすべて否定することにつながりかねない。そうすると、天地がひっくり返るような価値観の大転換が起こるし、起こさなければならない。それができないから、朝日新聞は、いつまで経っても嘘と知りながら嘘をつき続けているのだ。嘘をつき続けなければならない無限ループに陥っているのである。
 官僚や二つのホウソウ関係(法曹関係と放送関係)は、よく『無謬性』が指摘される。無謬性、つまり『絶対に間違いを犯さない』ことになっている。何を根拠としているのかは全く不明だが、実は単純明快な理由がある。それは、間違いを認めてしまうと、過去に遡って訂正を入れなければならなくなり、それは大変な作業になる。謝罪をしようにも謝罪する相手や量が多すぎて収拾がつかなくなるのが関の山。下手をしたら、会社や組織がお取り潰しにされかねない。だったら、取り返しのつかないような間違いは、どうせ取り返しがつかないんだから、そのまま放っておけというわけだ。朝日新聞がいつまでたっても朝日新聞なのはそのためだ。

 まぁ、朝日新聞はともかく……、
 ボクの中で、この数年間で、チャン・イーモウほど革命的に印象や評価が変わってしまった映画監督はいない。事もあろうに前作は、クリスチャン・ベールを主演に迎えて製作された南京虐殺映画だ。日本軍が人口20万人の南京市を攻撃し、その際40万人の支那人を虐殺したとされる『史実』の映画化作品だ。まさに支那が得意とするUSFの面目躍如だ。
 『手先の器用なプロパガンダ職人』
 今のボクは、こんなふうにしかチャン・イーモウのことを見ることができないし、本作もその程度の出来だった。
 ただ、少し見方を変えると面白くなる部分もあった。というのは……、
「支那人は、万里の長城以北の外敵をあんなふうに見ていたんだなぁ」
 ということ。
 言うまでもなく、万里の長城とは、秦の始皇帝の時代に作られた(完成は明の時代らしい)防壁のことで、外敵の侵入を防ぐ目的で作られた。つまり、万里の長城より北に位置する満州や内モンゴル地区は支那の核心的領土であったとは言えないわけなのだが、まぁ、それはともかく、支那人は外敵を化け物のように恐れていたんだなぁということ。もはや人でも獣でもなく化け物なのだ。意外とというか、ボクは歴史を勉強したので意外でも何でもないのだが、支那人というのは臆病な連中であるということが知れる。
 これは単なるボクの推測なのだが、支那人の残虐性は臆病の裏返しなのではないかと思っている。殺すべき敵は、絶対に仕返しをされないように徹底的に破壊しないと安心できないのだ。そのために、その親族や縁者が裸足で逃げ出すほどに、残虐に切り刻み、ハラワタをえぐり、肉をこそげ落とし、串刺しにするのではないかと思うのだ。殺した相手を食べてしまう習慣が今なお残っているという話だが、これなどはその典型だと思う。敵を噛み砕き消化し排泄してしまうのだ。これ以上ないほど確実で完璧な破壊ではないか。
 不思議だなぁと思う箇所も多々あった。特に顕著なのは、支那の女将軍が語る国家観というか価値観だ。
 マット・デイモン演じる盗賊が、「戦う目的は金のため」だと言うのに対し、女将軍は「皇帝や軍の仲間、更には国家の同朋のために戦うことが誇りだ」と言うのだ。勧善懲悪のハリウッド映画であれば、まぁ、まっとうなテーマではある。だが、これは支那のプロパガンダ映画だ。いやはや何とも、本音と建前がここまできれいサッパリ入れ替わっていると、逆に清々しいほどだった。
 それにしても、共産党宣伝部としては、この映画を国威発揚のために作っているんだろうけど、これを見る人民諸君は女将軍とマット・デイモンのやり取りをどう思って観るんだろう? 聞くんだろう? ジニ係数0.61の支那において、このセリフに感動する支那人民は、果たして存在しえるのだろうか? 実際、この映画は中国共産党のプロパガンダや国威発揚として成立しているんだろうか? 本当に不思議なシーンだった。
※ジニ係数とは、貧富の格差を示す0~1までの数字。通常、0.4を超えると社会騒乱が起こるとされる。日本は0.329、アメリカは0.378。

『ムーンライト』

 黒人、貧困、ドラッグ、そしてゲイ。
 トランプ批判に終始した今年のアカデミー賞会員たちが大喜びしそうなPC(ポリティカル・コレクトネス)のテーマがてんこ盛りにされた作品。トランプが大統領に当選していなければ、果たしてこれが作品賞を受賞しただろうか。
 個人的にはゲイやレズを差別してはいない。それはただ単に性的嗜好の問題なんだから、ボクの生活に関係ない範囲でならどうぞお好きにお好きなだけというだけのこと。それを、マイノリティ(少数派)であることをまるで錦の御旗ででもあるかのように振りかざして権利主張をされると辟易させられる……という程度の認識だ。
 黒人、貧困、ドラッグまでならこれまでにもたくさんあったテーマだが、これにゲイまで絡ませたという点で頭一歩目立てたということか? ま、いずれにせよ、トランプさんには感謝すべきアカデミー作品賞受賞作品だ。

【以下、プロットを結末まで】
 主人公シャロンが子どもから大人になるまでを3部構成で描く。
 第1部はリトルと呼ばれた少年時代。母親がヤク中の娼婦ということもあり、苛められっこのシャロンを麻薬の売人フアンが妙に可愛がってくれる。だが、母親がフアンからヤクを買っていることを知り、二人の関係が壊れる。
 第2部は高校時代。理由は明確にされないが、フアンは死んでいる。このころになるとシャロンのゲイが周知のところとなり、いじめがひどくなる。そんなシャロンとゲイでつながる親友ケヴィンができる。二人は月明かりの海岸でお互いのナニをナニし合う。ところが、高校のいじめっ子はケヴィンを使ってシャロンをぶちのめす。切れたシャロンはいじめっ子を椅子でぶん殴って刑務所送りになる。
 第3部。成人になったシャロンが麻薬の売人としてのし上がっている。刑務所で仲間が出来、組織の中でのし上がったのだ。そんなある夜、ケヴィンから電話が入る。ケヴィンは料理人になっていて、シャロンが会いに行くと、離婚した妻との間に娘がいることを知る。ケヴィンは高校時代のことを謝り、シャロンは売人になったことを打ち明ける。シャロンは、自分のナニを触ったのは君だけだなんて告白をし、二人は再び結ばれる。

 まぁ、ざっくりまとめると、こんなお話でした。フアンが死んだ理由が最後まで明かされなかったが、たとえば……、
 フアンは、シャロンへの愛情から麻薬取引から足を洗おうとするが、裏切り者として殺された。大人になったシャロンも、ケヴィンへの愛から足を洗おうとし、やっぱり殺されてしまう。
 ……なんてストーリー展開を予測しながらボクは見ていました。

『キングコング髑髏島の巨神』

 南太平洋で発見された髑髏島を探検するため、米軍の全面バックアップの下、調査団が島へ向かう。ヘリで編隊を組んで飛んで行くのだが、その時の甲板作業員が見ものだ。ヘリが空母の甲板から離陸するとき、甲板作業員がヘリが飛んでいく方角に向かって足を大きく一歩前に踏み出し、ビシッと指をさし示すのだ。この作業員の姿が、アップと引き画を含め3カットくらい重ねられている。
 実はあの甲板作業員のポーズ、支那の観客を呼び込むためのサービス・カットである。あのポーズが格好良いと、支那では子どもたちに大人気なのだ。あのポーズを真似する子どもたちの写真が微博(ウェイボー)を賑わせているらしい。国威発揚のニュース映像で、支那初の空母「遼寧」から戦闘機が発進するときの様子として紹介され、人気になったらしい。
 この映画は、支那に買収されたレジェンダリー・フィルムの製作である。チャイナ・マネーにはさり気なさというのが微塵もない。資本主義の悪いところだけを濃縮したのがチャイナ・マネーだから、常に厚かましくどこまでも自己主張してくる。歴史の改ざんも気にしない。ベトナム戦争終結の翌日という時代設定なのに、怪しげな支那人女優がキャスティングされていて、米軍と一緒に極秘任務についていたりする。支那と言えば、ベトナム軍の背後でロシアと手を組みアメリカと戦っていた敵ではないか。そのちょっと前には、朝鮮戦争でも北朝鮮軍の裏にいたし。チャイナ・マネーの格言に「腹がへった人はパンを与えてくれる人の言いなりになる」というのがあるが、まさにその通りのありさまだ。
 ま、映画の中身は、推して知るべしと言った程度の出来でした。
 ところで、あの甲板作業員のポーズって、ボクは軍事には詳しくないので勘繰りだけかもしれないけど、垂直離陸するヘリの発進時にもするんだろうか? ジェット戦闘機がカタパルト発進するときのポーズなんじゃないかなと思ったりする。ま、どうでもいいんだけど。

 改めて思うのは、ディズニーは立派だなぁということ。
 組んでいるマーベルの優秀さもあるとは思うが、マーベル・ヒーローたちが共演するアメコミ・シリーズを大当たりさせた。本家のルーカスをうまい具合に排除して、ファンも納得できる形で『スター・ウォーズ』シリーズをリブートさせた。そのスピンオフ企画も順調だ。インディー・ジョーンズ企画も動き出したらしい。
 そんなディズニーの成功を真似て、レジェンダリー・フィルムは怪獣モノの共演シリーズを企画しているんだとか。言うまでもなく、レジェンダリーはリブート版のハリウッド『ゴジラ』を作った所なわけだが、今後、配給のワーナーと一緒に『ゴジラ2』や『ゴジラ対キングコング』などへと発展させていく計画なんだとか。
 ワーナーと言えばバットマンやスーパーマンなど、DCヒーローたちの共演モノの企画も進めているんだけど、『バットマンVSスーパーマン』とか『スーサイド・スクワッド』なんかの体たらくを見ていると、なんだかとっても先行きが心配なのだ。怪獣モノもアメコミ・ヒーローも好きだからもうちょっと付き合おうとは思うけど……。

『SING シング』

 『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントによるユニバーサル映画系の3DCGアニメ。
 こちらは英語版で観ることができた。
 子だくさん主婦のブタをリース・ウィザースプーン、ダメ彼氏にフラれたヤマアラシをスカーレット・ヨハンソン、窃盗団の息子ゴリラをタロン・エガートン、内気であがり症のゾウをトリー・ケリー、劇場支配人のコアラをマシュー・マコノヒーが演じる。知らない人もいるけど、ブタリース・ウィザースプーンやスカヨハなど、知っている女優さんたちの歌のうまさには驚きました。
 キャラクターの作り方は、見た目の印象のみ。ブタが軽快に踊ったら面白いだろう、不良イメージのロッカーは針でトゲトゲしているからヤマアラシ、腕力の強い暴力キャラはゴリラといった塩梅。内気なゾウはスーザン・ボイルのイメージなんだろうな。
 もっとも、支配人のコアラは、なぜコアラなのかが分からない。一応、車洗いのモフモフというキャラが載ってはいるが、コアラでなくてもモフモフした動物はいくらでもいるしな。コアラは可愛いからっていう理由なんだろうか。でも、よく見るとコアラってあんまり可愛くなんだけどなぁ……。
 分かり易さ最優先で意外性を排除しているのは、全くの子ども向けということか。もうちょっとヒネリがあっても良かったと思う。ガラガラ声のトラが、それでも歌が好きで練習しているうちにハスキーボイスを生かした歌で認められるとか。
 そういえば、ピクサーがまだ映画製作のプロダクションとして機能していたころは、『ファインディング・ニモ』という作品があり、カクレクマノミのニモは、生まれつきの障害(片ヒレが小さい)で泳ぎが下手という枷がついていたっけ。だからこそ、あの作品は大人の鑑賞にも耐えられる作品になり得たのだ。
プロフィール

辰之介

Author:辰之介
映画ファン歴40年。
映画やドラマを観る日本人の審美眼を真剣に憂える。

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