将来の日本を担う若者へ

 先日、将来の学者さんになるであろう大学院生の男の子二人と会話する機会を得た。
 一人は帰国子女ということもあり英語がペラペラ。もう一人はこれからアラビア語を習得するとのこと。二人ともいずれ海外で活躍されるだろう逸材だ。当然、ボクよりもIQは高かろうし、ボクごときが対等にお話しできるのは今の内だけというのは分かっているのだが、飲んだ勢いもあって日本の近現代史についてエラソーに講釈してしまった。
 ただ、これから海外に出ていこうと言う二人が、一人は海外で生まれ育ったと言うこともあるが、二人ともゆとり世代ということも加わり、日本人なのにあまりにも日本のことに無知だったのだ。憂国の50代としては黙っていられなくなった心情も汲んでいただきたい。
 ノーベル物理学賞をもらうような日本を代表するような学者さんでも、専門外のことにはあまりにも無知だったりする。そして無知な故に無知な発言をしてしまい、左巻きな連中の広告塔に使われてしまったりする。時には支那や朝鮮など、海外の反日勢力の理論的裏付けに使われてしまったりする。そんなことにならないよう、日本人としての軸足をきちんと持ってほしい。
 以下、そんな願いから彼らに送ったメールです。日本の正しい近現代史を知るのにお薦めの本はありますかという彼らからの質問に答え、約束を守って後日メールしたメールの全文です。
PS
 お勧めの入門本として、現在読んでいる途中の『ナポレオンと東條英機(武田邦彦)』も追加です。



 これはボクの造語ですが、日本人には『ウルトラマン症候群』とでも呼ぶべき病があります。『水戸黄門シンドローム』と呼んでも良いです。これは、勧善懲悪を愛するあまり、「正義は必ず勝つ」「悪は必ず滅びる」という単純な物語を単純に信じ込んでいることを指します。この病が厄介なのは、こじらせると『勝った方が正義』で『負けた方が悪』という、これまた単純な図式に書き換えてしまいます。
 しかし、現実の世界はウルトラマンとは違います。必ずしも正義が勝つとは限りません。悪が勝つこともあるのです。それなのに、ウルトラマン症候群の日本人は、太平洋戦争で負けたんだから自分たちは『純粋に悪』だったんだと単純に思い込んでしまうのです。更には、ドイツと同盟を結んでいた日本は『ナチスと同じくらいに悪』だったんだと簡単に信じ込まされてしまうのです。 ※注)支那事変が泥沼化したのは、支那の後ろにドイツ(ロシアとアメリカも)がいたからです。日独伊三国同盟はそれらの国際情勢を読み損ねた最悪の国策ミスでした。
 よく言えば、これは日本人の『潔さ』から来るものです。潔さは美徳でもあるとは思うのですが、ウルトラマン症候群と結びついてしまうと、『敗者=悪』となったからには弁明や言い訳などの見苦しいことはよそう、という考え方になってしまいます。誤解を恐れずに言えば、「潔く腹を切ってお詫びしよう」と考えてしまうのです。現代社会においては、切腹の習慣がなくなったので、その代替行為として、「死にも値する猛烈な反省と贖罪をしなければ」という考え方に至るのではないでしょうか。すなわち、それが自虐史観につながっていると思うのです。

 お酒の席でも言いましたが、天皇を『Emperor(皇帝)』と訳したのは大誤訳です。この誤訳のせいで、天皇は日本の専制君主として君臨し、大日本帝国軍の全権を掌握し、酒池肉林の暴虐の限りを尽くしているかのような印象を植え付けられるのです。もしかしたら誤訳ではなく、天皇のイメージを貶めるために意図的に皇帝と結び付けられたのかもしれません。
 天皇は、日本の国を創った神様の子孫であり、日本に暮らす人々の共通の先祖です。家族や友人や先祖を大切するのと同じ感覚で天皇を大切にし、親しみを感じつつ敬っていたのです。一時期、天皇の訳語は『pope(法王)』や『ancestor(先祖)』などが近いかもと思う時期がありましたが、やはりこれらも大誤訳です。天皇は『万世一系の世界に比類なき唯一の存在』なので、『sushi』や『tenpura』と同じく、訳語がないというのが正しいです。
 日本軍の兵士を『皇軍』と言いますが、誤訳に基づく天皇観から、「天皇の権威に於いて暴虐の限りを尽くして戦い、略奪や女性の凌辱を許された軍隊」と思っていないでしょうか。皇帝を頂点に戴くロシアの兵隊は、実際、皇帝(ロシアの場合は「ツァーリ」)の名において略奪や強姦を許されていました。兵士の戦意を高揚させるため奨励すらされていました。そもそも戦場での略奪や強姦は、兵士の権利でもありました。
 しかし、本当の『皇軍』の意味は真逆です。「天皇の名を貶めたり辱めたりしないよう規律を守って正々堂々と戦うことを義務付けられ、それを誇りとした軍隊」です。黒船来航で開国した日本は、欧米諸国から不平等条約を押し付けられました。その不平等条約を平等に正すため、日本も世界の一等国として認めてもらえるよう富国強兵に努めました。国際法や条約を厳守して外交に努めました。戦争法なども詳しく研究し、戦場では常に規律正しく戦いました。大東亜戦争で敗れるまでは、日本軍の規律正しさは世界で認められ、尊敬さえされていたのです。しかし、戦争に敗れたが為に、勝者によって歴史が書きかえられたのです。
 ちなみに、『生きて虜囚の辱めを受けず』という東条英機の有名な戦陣訓がありますが、これの本来の意味を知っていますか? 「味方の秘密を漏らすといけないから敵に捕まったら拷問を受けて自白する前に自殺しろ」とか「敵に凌辱されてまで生きようと思うな。日本人として潔く死ね」という意味で、大日本帝国軍が兵隊や国民の命を軽く見ていた証のように言われますが、実はこれも本来の意味は違います。
 実はこの戦陣訓の誕生は日清戦争にまで遡ります。当時、第一軍の司令官だった山縣有朋が、捕虜を残虐になぶり殺す支那軍の所業を目の当たりにして、「敵国は極めて残忍の性を有す。生摛となるよりむしろ潔く一死を遂ぐべし」と訓示した、この言葉が元になっています。つまり、捕虜は保護するのが国際的な条約だったにもかかわらず、支那人は条約など無視して捕虜を殺す。しかも楽しみながら残虐に殺す。捕まったら苦しめられて殺されるのがオチだから、助かる見込みはないから、楽に自害して死んだ方が良いという意味なのです。


 最近のニュースで
「……が海外でも高く評価されました」
「……中韓の反発が懸念されます」
 こんなリードや結びの言葉をやたらと聞かされるのは、日本人がそのアイデンティティを見失っているからです。本多勝一とか吉田清治とか朝日新聞とか、アイデンティティを持たない連中や組織が、日本を売って海外からの評価を買っているのです。
 日本のメディアが海外から褒められたり評価してもらうのは、ある意味簡単なのです。原爆や都市空襲や東京裁判などで後ろめたさのある戦勝国側(連合国=The United Nations=国連)は、日本側からの積極的な懺悔や告白ほどありがたいものはないのですから。
 ボクが戦勝国による洗脳から目が覚めたのはここ数年です。(ちなみに『洗脳』は中国語です。英語の brain washは中国語を英語に充てて造られたものです。)40代後半で目覚めたボクは遅きに失したところがありますが、君たちはまだ若いです。しかも、これから世界に出ていこうとしています。世界で活躍してくれるだろう君たちには、是非、日本人としてのアイデンティティを軸足に持っていてほしいと思います。アイデンティティがあやふやなまま海外に出ると、性善説で心優しい日本人は面白いように相手の国の色に染められてしまうだけです。日本は、中国や韓国が喚きたてているような悪い国ではありません。本当は素晴らしい国です。日本人として自信を持って世界に羽ばたいてください。

 長々と書き連ねてしまいましたが、そろそろ終わりにします。これ以上ボクの言うことを聞かされても、今はまだ受け容れきれないでしょうし。
 でも、もし興味があったら、この続きを自分たちで調べ勉強してください。ボクも勉強をつづけます。

 以下、調べ始めるに際して良いとっかかりになるキー・ワードを添えておきます。

○GHQによるWGIP(War Guilt Information Program)
○国体を解体するための神話教育の禁止
○撫順戦犯管理所での洗脳と中帰連(中国帰還者連絡会)
○プロパガンダに過ぎない南京大虐殺と従軍慰安婦

 以下、推薦できる著者・著作。

○西尾幹二 『GHQ焚書図書開封』シリーズなど。特に『10:世界侵略の主役イギリス』『5:ハワイ、満州、支那の排日』『6:日米開戦前夜』などは驚きの連続。とても勉強になるシリーズ。
○倉山満 強烈な語り口だけど分かり易い。『嘘だらけの○○近現代史』シリーズなど。
○藤原正彦 『国家の品格』『日本人の誇り』は、入門書として最適かも。
○竹田恒泰 『アメリカの戦争責任』など。『古事記』関連の分かり易い本も多数。
○櫻井よしこ 元テレビ・キャスター。
○井上和彦 『日本が戦ってくれて感謝しています』など。
○渡部昇一 保守の重鎮。
○宮崎正弘 同上。

 外国人の立場で書いてくれていて分かり易いところで、
○ヘンリー・S・ストークス
○石平
○呉善花
○黄文雄

 さらに分かり易いところで、
○ケント・ギルバート この方も最近になって洗脳が解けた。

 読みごたえのあった翻訳本として、
○『暗黒大陸 中国の真実』 反日思想の米人が書いた中国評。
○『人種戦争(レイス・ウォー)太平洋戦争 もう一つの真実』

 など、ざっと思いつくところを挙げてみました。

PS
 ここ数年で洗脳の解けた人は増えたと思いますが、まだまだマイノリティです。この手の考えを共有したり、人と話したりするときは、よくよく相手を見てからにしてください。不用意に自分の意見や考えを明らかにすると、ボクのように大切な友人と疎遠になる可能性もあります。

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辰之介

Author:辰之介
映画ファン歴40年。
映画やドラマを観る日本人の審美眼を真剣に憂える。

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