オバマ大統領の広島訪問

 アメリカの大統領バラク・オバマ氏が明日(5月27日)、広島を訪問する。レームダックとは言え、アメリカの現職大統領が広島を訪問するのは初めてだし、意味がある。日本人はオバマ大統領に謝罪は求めたりなどしない。それは勿論、謝罪があれば御の字だが、アメリカはまだ謝罪をするほど成熟していないし、日本も謝罪を受け入れられるほどには成熟していない。だからこそ、訪問してくれるだけで十分に深い意味が生まれるのだ。
 もちろん、オバマ大統領が広島を訪問したところで核兵器がこの世からなくなるわけではない。だが、広島に原爆を落としたおかげで、戦争の終結が早まり100万人からの命が救われたとかいう戯言や誤解が解かれるきっかけにはなる。ひいては、原爆投下が単なる『虐殺』でしかなく、白人による黄色いサルをモルモットにした実験であったことを認知してもらうことにもつながるはずだ。この認識が広まることで、もしかしたらいつの日か、原爆がこの世からなくなる……、まではいかなくても軍縮につながる日が来るかもしれない。少なくとも、太平洋戦争(正しくは大東亜戦争)は日本が一方的且つ全面的に悪かったなどという自虐的な史観が変わっていく一助にはなってくれるんじゃないかなと思う。そうなることを期待する。

 ともかく、終戦から70年以上もの時が経ってしまったとは言え、オバマ大統領のおかげで、ようやくこんな当たり前のことを世界の人々にも知ってもらえる機会を得たことは本当に素晴らしい。
「原爆投下は単なる虐殺だった」
 という認識。実は、日本の敗戦直後、これを言葉にして声に出した人がいる。後に総理大臣となる鳩山一郎氏だ。(孫も総理大臣になるのだが、それはここでは無視して)その鳩山氏の発言は昭和20年9月15日と17日の新聞に載った。しかし、当時はGHQがプレスコードを布き報道統制を行っていた。史実を訴えたり、戦勝国やGHQへの批判になるような発言や報道、出版を徹底的に取り締まり弾圧した。だから、鳩山氏の発言を載せた新聞社は2日間の業務停止を命じられた。以来、その新聞社はGHQのプレスコードをしっかりと遵守している。サンフランシスコで平和条約が結ばれ、日本が主権を取り戻して以降も、今に至るまで頑なに守り通している。どころか、GHQが泣いて喜ぶような作り話を新聞に載せ、未だにゴマすり作業を続けている。あ、そうそう。もちろん、朝日新聞のことである。
 あの朝日新聞も、今回のオバマ大統領の広島訪問で、昭和20年に載せた自社の記事を、その時の思いを、思い出してくれることを期待する。ま、核廃絶よりも難しいことだとは思うが。
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辰之介

Author:辰之介
映画ファン歴40年。
映画やドラマを観る日本人の審美眼を真剣に憂える。

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