『インデペンデンス・デイ リサージェンス』

 観に行く前から予想はしていたが、仕事の合間のちょうど良い時間つなぎになったので観に行ってしまった。予想に違わずつまらない作品だった。
 ただ、見るべき点もあった。それは、
『映画はプロパガンダの手段である』
 と言うことを改めて思い起こさせてくれることだ。

 前作は1996年なのでちょうど20年ぶりの続編。映画の世界も20年後を舞台にしているのだが、宇宙人の技術を取り入れて人類が更なる繁栄を果たしたという設定。そんなパラレル・ワールドのような地球に住むのは、英語を話すアメリカ人と中国語を話す中国人だけになっている。前作には、イラン人もロシア人も日本人もいたというのに……。
 同時多発テロ以前に作られた前作は、宇宙人の侵略を退けたアメリカ大統領が人類の独立宣言を叫ぶというアメリカ讃歌のプロパガンダ的要素が強い作品だった。しかし、20年後に作られた本作は、着実に世界秩序を蝕みつづける支那民族の脅威を見せつけるプロパガンダに利用された作品になっていた。

 バブルがはじけて勢いをなくしていた日本がハリウッドに残した爪痕と言えば、『アルマゲドン(1998)』の冒頭に、タクシーに乗っている観光客役で元アイドルの女性歌手が出ていた程度だった。バブル最盛期にソニーがコロンビア映画を買ったが、「アメリカ人の魂ともいえるハリウッド映画をジャップが札束で買った」と叫ぶ反日感情に配慮し、映画の製作には口を挟まないことで今まで来ている。しかし、ハニー・トラップを含めて外交上手な支那人は、ここ最近、爪痕どころかガッツリとハリウッドに浸潤し、あちこちに転移している。日本製のおもちゃが原案の『トランスフォーマー』の体たらくは記憶に新しいところだ。
 ここ最近の風潮とは言え、それにしても、本作に於ける支那の浸潤ぶりは目に余る。
 中国出身の香港人で「アンジェラベイビー」なる名前の女優が出てくる。まぁ、中国では人気の女優なんだろうが、これが呆れるくらいに台詞が少なく、しかもそのほとんどが中国語なのだ。英語も話せる設定なんだろうけど、彼女が喋るほんの少しの英語はどれも極めて短いセンテンスばかりで、英語の話せないボクでも字幕が要らない程度の簡単な台詞だけなのだ。中国人の集客のためにとってつけました感丸出しのキャスティングだ。一応、美形ではあるのだが、小さな顔に不釣り合いに大きなお目眼で、フルCGキャラか整形で作られた顔にしか見えない。存在そのものが違和感でもあった。
 あ、そうそう。劇中でパック入りの牛乳を飲むシーンがあったが、検証はしていないしする気もないが、あれって『トランスフォーマー』にも出ていた飲料スポンサーではなかろうか。
 共産党にとって映画はプロパガンダの道具でしかないのだった。まだ、映画を楽しむ素養のあった金正日のほうが民度はマトモだったのかもしれない。どっちも大嫌いだが。

 もっとも、目に余る支那の浸潤ぶりもあるにはあったが、映画そのものがクズだった。監督のローランド・エメリッヒは、これで何回地球を壊してきたんだろう。もう、手慣れてきたと言うよりも、雑になってきた感じがする。今時の映像はCGばっかりだしね。前作は、特大サイズの模型のホワイトハウスを爆破して、それを超スローモーションで撮影したんだよな。昔はメイキングを見る楽しさもあったけど、今はそれすらもない。

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辰之介

Author:辰之介
映画ファン歴40年。
映画やドラマを観る日本人の審美眼を真剣に憂える。

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